内面を追っかけるのを一旦やめよう ―
そんなフレーズが頭によぎった数日後、私は台北にいた。
何にも変え難い想いや感情に振り回され先が見えない中、手の中にある平凡なデジカメ一つで何ができるか。
視線の先のそのまた先に心躍らせ、見知らぬ土地と見ず知らずの人々に親しみを感じた。
初めて降り立つこの街は、ちょうど私の着陸地点のようだった。
蓮井元彦
本書は2025年5月に訪れた、初めての台北での4日間という短い滞在中、そこに暮らす人々や街を、写真家・蓮井元彦らしい視線で捉えた一冊です。
部分的に配された幅の短いページをめくると、街の風景や人物が重なり合い、蓮井によって切り取られた台北が鮮やかに浮かび上がります。
ISBN:978-4-9912846-1-8
発行年:2025年9月
限定250部/ナンバー入り
定価:4,600円+税
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蓮井元彦(はすいもとひこ)
写真家。1983 年 東京都出身。2003 年渡英、Central Saint Martins Art and Design にてファウンデー ションコースを履修した後、London College of Communicationにて写真を専攻。卒業後、2007 年帰国。以降、東京を拠点に活動する。主な写真集に『Personal Matters』(Bemojake)、『Deep Blue ‒ Serena Motola』(私家版)、『吉岡里帆写真集 so long』(集英社)、『for tomorrow』(Libro Arte)、 『VIATOR / SWELL』(Libro Arte)の他、アーティストブック『つづいてゆくものの中で』(私家版)、 『アフターオール』(私家版)などがある。
HP: motohikohasui.com
IN: @motohiko_hasui